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サムス・アラン(英:Samus Aran)は、任天堂のコンピュータゲーム『メトロイド』シリーズに主人公として登場する架空の人物。

本項では、サムスに能力を付すシリーズ作品中に登場するアイテムについても記述する。

プロフィール 編集

フリーのバウンティハンター(賞金稼ぎ)として活躍している。パワードスーツ着用時の身長は190cm、体重は90kg。鳥人族が過去に使用していた、古代の甲冑をモデルにデザインされている。また初代メトロイドではサイボーグであるという設定があったが、後年の作品では触れられていない。スターシップを一隻所有しており、毎回新しいものを購入して乗り換えている模様(『メトロイドフュージョン』でのスターシップは銀河連邦からの支給品のようである)。

戦闘時はビームやミサイルをはじめとする様々な武器を搭載したパワードスーツを着用している。後述のようにパワードスーツはサムス専用であり、機能不全などの例外を除けばサムスの意思以外では着脱不可能。

生身の姿は金髪碧眼の地球人女性であるが、これは初代『メトロイド』発売時に明らかにはされておらず、エンディングで(後述の条件クリアした場合のみ)初めて明かされた。素顔及びスーツを脱いでいる姿を他人に見せることはほとんど無く、基本的にゲームプレイ中に素顔を見ることはできない。しかし、ゲームクリア時のクリアタイム、アイテム取得率などにより、エンディングなどにおいてサムスの素顔及びスーツを脱いだ全身像を見ることができる。また、『プライム』シリーズでは時折目と鼻をバイザーの内側の反射によって見ることができる。生身の姿は『フュージョン』まではヘソ出しのノースリーブとビキニ、もしくはホットパンツを着用し、髪型はポニーテールもしくはそれを解いたロングヘアであったり、前髪の形状もバラつきがあったが、『ゼロミッション』以降に発売されたソフトでは全身タイツ風の青色スーツ(ゼロスーツ)を着用し、髪型は寝かせた前髪とポニーテールで目は切れ長といったデザインに統一された。なお、髪をほどいた姿の設定も無くなったわけではなく、『ゼロミッション』のボーナスイラストや『Other M』のエンディングなど私的な場面では解いている。『Other M』で描かれた銀河連邦所属時代(同作の設定資料では15〜17歳頃とされる)はショートヘアであった。

『Other M』では口の左下(向かって口の右下)にホクロがある。

『スーパー』の公式ガイドではキム・ベイシンガーがイメージに挙げられているが、後に『フュージョン』での雑誌インタビューによるとこれも明確ではなく、実際には誰がサムスのイメージに当てはまるか思い当たらず、顔はシャーリーズ・セロンのイメージで、全体としてはナタリー・ポートマンをやや意識していると答えられている。

人物像編集

普段は男勝りで強気な口調で話し、『フュージョン』の独白では「普段は女性扱いされることはあまり好まない」とも言っており、事実『アザーエム』では女性だからとしてか弱く見られるのではという不安が自身の過去と共に強がりを見せる要因だったと語っている。

しかし、本質的には母性の強くて優しさや慈しみを持つ性格であり、柔らかい顔立ちをしていながらも凜々しい目つきという表情からもそれが伺える。実際に『II』では、全滅の指令を受けていながらも、自分に懐いてきたベビーメトロイドを殺すことができなかった。特に実親やそれに当たる存在を幼くして失った過去から「家族」に対して強い思い入れがあるようで、ベビーメトロイドを殺害された際に凄まじい怒りを見せている。『アザーエム』では母に当たる人物に見捨てられたと解釈し反乱を起こしたアンドロイド・メリッサに対して同情的に捉えており、アダムが未来をサムスに託して死ぬ道を選んだことを知った際は、それが最善策と分かりながらもどうにか止めようとしてミッション終了後も苦悩が残っていた。

また、悲惨な過去を送って来たことから自分の弱みを表に出すことを嫌うと共に、優しさ故の精神的な脆さを見せることが度々あり、『マガジンZ』の漫画版では青年期に育ての親であるオールドバードら鳥人族達やマザーブレインとの衝突が描かれた。『Other M』で描写された連邦軍時代ではさらにその傾向が強く、捻くれ者といえるほど常に強がりを見せて意地を張り、アダムからの命令に快諾する際は他のメンバーがサムズアップでサインする中、彼女のみはサムズダウンで応えるというのが常であった。それを笑いながら優しく見守る仲間達の意図も理解しきれず衝突しており、サムスは当時を「私は幼すぎた」と回想している。

現在では冷静沈着な面を見せることが多く、強靭な精神力がなければできない伝説のパワードスーツの装備が可能なだけの心の強さを持つ。だが、これもまた脆さを抑えるための振る舞いという面があり、命令を無視してのベビーメトロイドの保護やその死に対する怒り、『Other M』のストーリー各所の描写からも、普段のそれはあくまで豊かな感情を抑えた上での冷静さであることが伺える。『Other M』物語終盤においてアダムに託された想いと、その死を乗り越えたことによって人間的にも戦士としても一段と成長し、同作のエピローグや『フュージョン』では以前よりも落ち着いた雰囲気を見せる。

例外はあるものの、基本的には他者の指図を受けることをあまり好まず、そのためフリーのハンターという体系をとっているということが『フュージョン』作中におけるサムス自身の独白から判明している。『コラプション』においては信頼関係にあるデーン提督とのやり取りも素っ気ない反応をすることが多いが、デーン提督も彼女を理解しているようで、ミッション終了後そのまま去るサムスに無言で敬礼していた。

来歴編集

幼少時代、サムスは両親の仕事の関係上、地球人の採掘惑星コロニーK-2Lに父親であるロッド・アラン、母親であるバージニア・アランと共に移住、3歳の頃まで平和に暮らしていた。ある日、K-2Lで採掘されていたエネルギー資源アフローラルタイトを求めて訪れた鳥人族(オールドバード・グレイヴォイス)と出会い親友となるが、それを秘密裏に追跡していた当時のリドリーらスペースパイレーツが惑星を襲撃、父ロッドは銀河連邦警察要請の時間稼ぎと、敵の物資奪取を防ぐためスペースパイレーツの宇宙船諸共自爆、母バージニアはサムスをリドリーの攻撃から庇って死亡、この急襲によりK-2Lの住人は全滅してしまい、サムスのみが唯一の生存者となってしまった。

救難信号を受けて引き返してきた鳥人族は唯一生き残ったサムスの身を按じて(惑星襲撃の間接的な原因を作ってしまった自責の念もあった)、自らの住まう惑星ゼーベスに引き取ることを決意するが、惑星内の環境が地球人種にとって非常に厳しい環境下だったため、サムスに鳥人族の1人グレイヴォイスのDNAを移植、生体調整を施して適応させることとなる。この時からサムスは超人的な身体能力と彼らの戦闘技術を持つようになる。

その後、鳥人族の元で健やかに戦士として成長したサムスは、彼女専用の有機的パワードスーツを託され、種族として滅亡を迎えつつある鳥人族の代わりに銀河の守り手となる使命を受け継ぐこととなる。しかし、鳥人族が拠り所とする有機的スーパーコンピューターであるマザーブレインはサムスと、彼女に平和な未来を託そうとする鳥人族に対して歪んだ感情(嫉妬)を抱くようになり、そしてサムスが14歳の頃、惑星ゼーベスは過去に襲撃したスペースパイレーツと寝返ったマザーブレインによって占拠され、多くの鳥人族が命を落とし生き残った者も行方知れずとなってしまう。

再び故郷と家族を失ったサムスは、鳥人族の託した意思を守るべく、一時的に銀河連邦軍に在籍する。この当時の上司が銀河連邦軍の優秀な司令官アダム・マルコビッチであり、同僚にはアンソニー・ヒッグス、アダムの弟であるイアン・マルコビッチなどがおり、幼かった当時のサムスは部隊内での自分の扱い(女・子供扱い)を理解できず、衝突や反対意見を繰り返していたが、そんなサムスの気持ちを理解していた部隊員達は戦友を超えた妹同然の間柄として、絶対的かつ友好的な関係が構築されていた。特にアダムに関しては、厳しい感情の裏では優しく見守っている彼に対して、かつての父親同然の敬意と信頼を抱いていた。

しかし、ある宇宙船のドライブユニット(推進装置)を修理する任務の最中にイアンが殉職してしまう。その際、イアンを救出に向かうサムスの進言を取り下げ、イアンごとドライブユニットを切り離したアダムを当時のサムスは理解できず(後にアダムの判断が正しかったことをサムスも認めており、そして一番辛かったのは苦渋の決断で排除を敢行したアダム自身であったことを理解できなかった当時の自分にも負い目を感じていた)、そのことが蟠りとなってアダムと仲違いすることとなり、結果連邦軍を除隊する。

除隊以降の詳しい経緯は不明だが、上記の様に他人に指図を受けることを嫌う性分から、どんな組織にも所属しないフリーのバウンティハンター(賞金稼ぎ)として活動する道を選ぶこととなる。こうしてアウトローの賞金稼ぎという一面も持ちながら、銀河の平和の守り手として悪と戦う戦士となった。

『フュージョン』のクリアボーナスのイラストでは、サムスの成長の様子を見ることができる(『マガジンZ』において、作画を担当した石川堅二によるもの)。

ギャラリー編集

サムス・アラン/ギャラリー
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